こんにちは!高見です!
9月12・13でダイアローグ・プレイスを行いましたので報告します!
このブログでもだいぶ目にするようになったダイアローグ・プレイス(=DP)ですが、実は少年事業委員会がとても大事にしている活動の一つでもあります。
(前回のDPについての記事はこちら!)
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さてさて、ダイアローグ=対話とは「たんなる情報のやりとりではない、聞き手と話し手が理解を深めながらお互いの意識や行動の変化を引き出し合う創造的なコミュニケーション」でしたね。
今回の対話のテーマは「サマースクールを終えてのリフレクションとそれを通しての自身の成長」でした。
それではプログラムを追いかけてみましょう。
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まずは、エニアグラムについての学びの時間。
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みなさんは「エニアグラム」をご存知ですか?
(サマースクール参加者のみなさんは、当日販売されていた「公式ガイドブック」を見てみてください!)
わかりやすく言うなら、性格診断のようなものですね。人間は9種類に分類できる!
もちろん、完全に分類できるわけでもないし、決してそれで終わったりしません。
「なるほど。あたしはこういうタイプなのか」という自己満足で終わらず、自分を見つめることで成長するために有用な視点なのです。
僕も完全に理解したわけではありませんし、勉強中の身ですが、自分たちがこうしたことを意識するキッカケとしても非常に有用であると考えています。
エニアグラムを学んだ後は、サマースクールのリフレクション(省察)でした!
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4つのグループに分かれ、
・子どもにとって「学び」とはなんなのか。
・果たしてそれはなぜ子どもにとって必要なのか。
・サマーを通じてその「学び」は子どもに与えられたのか。達成できたのか。
・どうしたら達成することができただろうか。
といった4つの視点から順を追って省みることで、当日の自分たちの動きを考え、今後どうしていくことが大事かを考えました。
各グループに分かれてご飯をした後は、それぞれのグループに発表をしてもらいました。
互いに質問し、なんで?という目線を意識しながらそれぞれの意見を出し合いました。
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発表することで新たな対話が生まれました。
サマーについての話し合いをいったん終え、夜にはそれぞれが思い思いに好きなメンバーと話し合っていました。
自分の人生について話しているメンバーもいれば、会のことを考えるメンバーもいました。
どちらにせよ、みんながこの日は「対話」を意識していたように思います。
翌日はサマーのリフレクションの続き!
昨日は「子どもの学び」について振り返ったことを、今度は高校生・大学生自身について当てはめてみました!
つまり
・自分にとって「学び」とはなんなのか。
・果たしてそれはなぜ自分にとって必要なのか。
・サマーを通じてその「学び」は自分に与えられたのか。達成できたのか。
・どうしたら達成することができただろうか。
ということですね!
子どものことを考えるときは、どんどん意見が出ていましたが、いざ自分におきかえると思うようにでてこない・・・
自分のことを客観的に見ることはなかなか難しいことなんですね。
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サマースクールリフレクションを終えた後は、
「価値の序列」の時間でした。
これまた久しぶりのプログラムでした。(前回の価値の序列はこちら
価値の序列では、曖昧な概念(愛情」「お金」「地位」「健康安全」...)を自分の価値観に沿って並び替え、それをテーマに対話するというもの。
人によって、けっこう順位が異なるため、話すメンバーが変われば内容が変わる面白いプログラムです。
最後は2日間のまとめ。
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高校生にも積極的に前に出て喋ってもらいました。
人前でしゃべることも、自分を省みる上では有効な手段ですね。
一生懸命考えた一泊二日でしたが、高校生も大学生も楽しんでくれたようです!
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さて、今回は「サマースクールを終えてのリフレクションと、それを通しての自身の成長」について対話しました。
木村先生によると、プロジェクトの質を高める上でも、人間が成長していく上でも、「リフレクション(省察)」することが大切なのだそうです。
 ”経験は最良の師”という言葉は古くからありますが、同じ経験をしても成長には差があります。
「経験から学べる人」と「経験から学べない人」、この両者を大きく分けるものが、「リフレクション」なのだそうです。
「リフレクション」とは、自分の思考や行動など、自分が経験したことについて客観的に見つめ直すことです。
このように自分が経験したことを振り返って考える「リフレクション」の力は、学校での勉強から、スポーツ選手の育成、企業での人材育成で、
成長に欠かせない不可欠な要素の一つとして、注目されています。
(例えば、高校野球でいま話題の清宮幸太郎選手の父親であり、数々のラグビー部を日本一に導いた清宮克幸監督も、リフレクションを大切にしているそうです。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/159815)
このように成功や失敗といった具体的な経験から、次回も活かせるような自分なりのコツや法則を見つけ出す(抽象化)ことが、
自分を成長させるとともに、仕事の質を高めることにもつながるのだそうです。
今回は、サマースクールでの体験を省察する中で、「学び」という抽象概念を紡ぎ出そうとしました。
木村先生が言うには、まさにこのような「リフレクション」が、これからの自分をより学び豊かな経験へと誘うのだそうです。
これらの話は木村先生の著書
職場学習の探究
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にも書かれていますので、
興味のある方はぜひご一読ください。
さて、自分自身についての省察がある程度行き着くと、いわゆる「価値観」の壁にぶつかります。
(例えば、自分が何を学びたいかは、最終的には自分の価値観に根ざしますよね。)
曖昧なテーマを話す対話のメリットはそこにあります。
 抽象的な話は、ふわふわとしていて、なかなか普段意識しづらい人もいると思います。
しかし、こうした機会に仲のいい年上・年下、あるいは信頼できる同輩とともにすることで、お互いの価値観をぶつけ合い、楽しく「学び」が行えるといいですね。
また、それが単発的なものでなく、日常の中でできることを願っています。
高見

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