こんにちは!!
秋丸直人です。
今回は9月28日と29日にアステールプラザで行われた、
「サマースクール・アナリティクス・キャンプ」の内容をお送りいたします。
このキャンプのねらいは、
「データに基づく組織改善・教学改善のためのデータ分析を体験する」
というものでした。
なんと、今回のキャンプに参加したリーダーのほとんどが、
データ分析というものに初めて挑戦する人ばかり!
ということで、キャンプは木村先生の話からはじまりました。
「調査目的を検討し、リサーチクエスチョンと仮説を立てる」
のが、データ分析を行う上で一番重要なことだそうなので、木村先生の話の後は、
リーダー各自が事前に考えてきたリサーチクエスチョンと仮説をもう一度振り返りました。
自分のリサーチクエスチョンを整理したら、
サマースクールでの子どもたちのアンケートのデータを用いた統計解析を行いました。
t検定、p値、カイ二乗分布……などの、
初めて聞くような統計学の専門用語が出てきては、木村先生がそれを解説し、
みんな四苦八苦しつつ、学びながら、得られた結果について考察をしていきました。
データ解析をある程度終えて、1日目は終了しました。
初めての統計学で頭をフルに使った分、お腹も減ります。
屋内で行ってはいますが、この活動はキャンプです!
もちろんご飯も自分たちの手で準備をしないといけません!!
ということで、リーダー全員でオムライスを作りました!
野口リーダーが、アルバイト先でよくオムレツを作っているそうで、
オムライスのオムレツ部分は野口リーダーの指南のおかげで、
なんとか仕上げることができました。
野口リーダーいわく、コツは
「常に強火で、手早くかき混ぜ、盛り付けるときはフライパンを逆手で持って盛り付ける」
だそうです。
2日目はデータの解析で得られた結果をまとめて、
自分たちの立てた仮説に答えを与え、それを発表する時間となりました。
自分たちの研究成果の発表は、4人ほどのグループになって行われました。
発表では、「立てた仮説と同じ結果が得られた」という報告や、
「これは絶対に相関があると思っていたが、有意な相関はなかった」という報告、
逆に「思いもしない組み合わせから有意な相関が見つかった」などの、
研究結果の意外性に、みんな興味深く発表を聞いていました。
毎回のスクールで子どもたちに記入してもらっているアンケート、
その文章だけからは見えてこないものを、
統計の力によって見えるようにすることで、サマースクールの学習効果、
子どもにもたらす変化は何なのかを、リーダーたちは自分たちで見いだすことができました。
スクールがもつ力を理解することが、もっといいスクールを作る礎となることでしょう。
(広島大学大学院1年 秋丸直人)