こんにちは!米澤優華です。

今回は、「医学部生が教育系サークルに入って」というテーマで

IYAHに所属する広島大学医学部医学科2年の小林榛菜さんにインタビューしてきました!

 

将来医療に携わろうとしている人が、教育系サークルに入る意味とは?

について、お話を伺いました。

 

小林さんがIYAHに入った経緯は?

高校の頃の友達がIYAHにいて、その人に入らないかと声をかけられたのがきっかけでした。

正直、なんとなく友達がいるから入ってみようか、という感じです。

医療と教育って全く関係ないと思っていましたが、

IYAHで1年間活動して、ここでの活動は将来医者になったときに必要なことを得ることができると実感しました。

 

医療者がこれから身につけるべき力とは?

はじめに、医療者になる人が身につけるべき力とは何なのかについて話します。

私は医療者として重要な力の一つに、患者さんに行動変容を促すことができるということがあると思っています。

例えば、処方された薬を飲んでくれない患者さんがいるとき。
飲んだほうが明らかに患者さんの利益になる薬なのであれば、
医療者は患者さんにどうやって飲んでもらうかを考える必要があります。「どうして薬を飲まないのか」
を考え、本人から情報を聞きます。
薬を飲むのを忘れてしまう、覚えているけど面倒くさい、体に悪いと思っている…いろんな原因が出てくるでしょう。それに対して、
忘れないような習慣をつけてもらう、飲むことの利益を説明する、不安なことが何か聞く…など、
ケースに応じて様々な手を打っていく必要があります。「飲んだほうがいいですよ」と言うのは簡単ですが、
患者さんが薬を内服し、健康状態を高めるところまでが処方する責任だと思います。

そのためには、「飲んでいない状態」→「飲んでいる状態」に変えることのできる力が、
医療者には求められるのです。

 

医学部生が教育に携わる良さとは?

行動変容を促すには、人に何かを伝える力が不可欠です。

人に伝える力は人になにかを教えるということで身につくと思います。

 

私はサマースクールというイベントの中の「ぼくらの町」というプログラムで、「甘味処なごみ」というカフェのリーダーを担当しました。

このぼくらの町というプログラムはサマースクールに参加した子どもたちが企業に就職し、

高校生大学生リーダーと一緒にぼくらの町の中で企業を運営して社会のしくみを学ぶというものです。

ぼくらの町では役場もあり、そこに毎日税金を払いに行きます。

私はなごみに入った子どもたちに企業の説明やぼくらの町でのルールを説明をするときに、

税金はテレビ会社や新聞会社、役場の人たちのお給料になっているんだよ、ニュースや新聞などを届けてくれているのは無料なわけではなくて、こうして税金を払っているからなんだよ、という風に、

なぜ税金を払うのか、税金はどのように使われているのかを伝えました。

このように、子どもたちに説明するときは「子どもたちが疑問に思うことはなんだろう」、「納得して話を聞いてくれるにはどうしたら良いんだろう」ということを考えました。

このときに私は、子どもたちが納得するように伝える方法を考えることで、人にものを伝える力が付くと感じました。

 

企業の説明だけでなく、人にものを教えるという機会はIYAHではたくさんあります。

私は冬のホリデースクールでバスの中でレクをするときに子どもたちにルールを説明したり、

子ども相手だけではなくリーダー向けの研修も、リーダーが企画し作っているので春のホリデースクールというイベントの説明をみんなの前で行ったりしました。

 

大学では難しい?

大学では実習がありますが、学生のうちに患者さんの命を預かるような行動を変える働きかけというのはなかなかできるものでは無いと思います。

そこで、

IYAHで早い段階から将来のために実践的な力をつけることで

将来医療に携わる準備をすることができます。

 

大学生のうちから、医療者に必要な力を身につけることができるのであれば

早いうちからやっておくに越したことはないと思います。

 

今回は「医学部生が教育系サークルに入って」というテーマでお話を伺いました。

サークル活動で将来のためになることをやっていけば、

貴重な大学生活を有意義に過ごせると思います。

 

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米澤優華(広島大学2年)

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