こんにちは!
広島大学教育学部2年の元山です。
10月17日(土)・18日(日)に行われた、第7回研修について報告します。
今回の研修のプログラムの中から、
・自己理解について
・ゲーミフィケーションについて
の2つを紹介します。
では、早速見ていきましょう!
自己理解について
みなさんは自分のことをどれだけ知っていますか?
どんなものが好きか、どんなことに興味を持っているか、どんなことを大切にしているか…
実際に考えてみると意外と浮かばない人が多いのではないでしょうか?
自己理解とは、自分の性格や価値観などを深く知り、受け止めることを言います。
なぜそんなことが必要かと言うと、理由は大きく2つあります!
①将来のことを考えるきっかけとなるから。
将来の自分を考えるにはこの図のような道筋をたどっていきます。
つまり、自己理解をすることで現在の自分を明らかにすることが、将来の自分を考える第一歩ということです。
②チームや仲間に効果的に貢献することができるから。
自分の性格や特徴を理解することで、自分の役割を見つけて力を発揮できます。
そこで今回は「beの肩書き」というワークを行いました!
「憤りを感じたこと」や「時間が経つのも忘れてしまうくらい情熱を持って取り組んでいること」
といった項目に答えながら、その答えをもとに「beの肩書き」を考えていきます。
グループの中で
・なぜそう思うのか?
・それってどういうこと?
という質問を繰り返していくことで、自分ってどんな欲求があるのか、どんな性格なのかを深堀りすることができました!
グループのメンバーの答えから、違いに気づいて、逆に自分を知ることもありました。
私は、これまで感情を表に出すことが苦手だと思っていました。
しかし、グループのメンバーが「友達に抱きついたり、泣いたりといった態度に出して感情を表すことが多い」と答えているのを聞いて、自分は態度ではなく文章にして感情を表すことが好きなんだということに気づきました。
自分のことを知る方法は、自己分析だけでなく、今回のワークのように他者からのフィードバックをもらうという方法もあります!
他にも性格検査などのデータを活用することもできます。
このように自己理解をするにはいろいろな角度から自分を見つめる必要があるということですね!
ゲーミフィケーションについて
ゲーミフィケーションとは、ゲームの要素や原則をゲーム以外の物事に応用することを言います。
このゲーミフィケーションという考え方を知るために、今回は関西学院大学の福山佑樹准教授をゲストとしてお迎えし、「ゲームを通して学ぶ」ということについて講義を行っていただきました。
ゲームの良さを教育に活かすことは、子どもたちに「たのしくてためになる」学びを提供するために注目すべき話題です!
今回の講義の中では、nocobonというゲームを体験しました。
はじめはどんな質問をしたらいいんだろうと迷いましたが、
正解にたどり着きたいという気持ちで質問を繰り返していきました。
すると、出題者の人が思わず「良い質問!」と言うような質問がされたり、
正解に近づいている感覚があったりと、どんどん質問することが楽しくなっていきました!
このようにゲームの中では、みんなで答えを探し出すというゴールに向かって楽しく知識を得ることができました。
また、福山さんによると、ゲームの中は“魔法のかかった”領域だということです。
危害が加えられないという安心感があるため、自由に発言がしやすいという良さもあるということです。
また、nocobonの問題の正解を見てみると、「これって本当の話なの?」と驚く事例でばかりが取り上げられています。
私はこのゲームから、科学の問題には科学だけでは答えられない様々な問題が関わっていることを初めて知りました。
福山さんによると、市民には科学の知識を持つこと、科学者には社会の知識を持つことが求められているそうです。
今回は、科学と社会が関わっている事例を知ることで、多面的な考え方の大切さも学びました。
教育にとってゲームは興味を持ってもらったり、その問題を考えるきっかけとなったりします。
その後の学びにつなげるには、その問題そのものに興味をもってもらい、考えてもらう必要があります。
ゲーミフィケーションは面白くて魅力のある考え方ですが、その面白みにとどまるだけでなく、どのようにすればよりよい学びにつなげられるかを考えていこうと思いました!
終わりに
今回は、自己理解の意義や方法、ゲームと学習に関する基本について知ることができました。
今回の研修では、考えを深めていくためのきっかけをもらったので、研修のときだけにとどまらず、自分ってどんな人か、ゲームを学びに活かすにはどうすればよいかを日常的に考えていきたいと思いました!