みなさん、こんにちは!広島大学1年の森本絢子です。
今年の夏に開催されるオンラインイベント、
『サマースクールオンライン「アドベンチャーハイク」2020』
そのプログラム制作をしているスクール企画チームのお三方に、サマースクールの企画にかける想いを聞いてみたいと思います!
人物紹介
道方 雄太(みちかた ゆうた)
所属:広島大学医学部医学科3年
役割:スクール企画チームチーフ、ゲームシステム制作
一言紹介:高校生の頃から活動に参加しており、学生の中でもベテラン。
小林 榛菜(こばやし はるな)
所属:広島大学医学部医学科2年
役割:スクール企画チームサブチーフ、試練制作
一言紹介:2年生になり本格的にプログラム制作に関わる、バリバリ活動中!
増田 圭佑(ますだ けいすけ)
所属:広島大学教育学部第2類自然系コース2年
役割:スクール企画チーム、ラーニングコンセプト考案
一言紹介:2年生になりスクールの学びに欠かせないラーニングコンセプト(スクールで子どもたちに何を学んで欲しいか)を任される。
インタビュアー:森本 絢子(もりもと あやこ)
所属:広島大学教育学部第1類初等教育教員養成コース1年
役割:広報チーム、ブログ執筆
オンラインでの活動で難しいこと
森本:まず、広島国際青少年協会では今回開催するサマースクールオンライン「アドベンチャーハイク」2020(以下、SSO、スクール)以外に普段から自学の日やボードゲームカフェといったイベント(詳細は記事参照)を行っていますよね。これらのイベントも今年はオンラインで実施されていると思うのですが、オンラインの活動で難しいことはありますか?
増田:僕はイベントでのレクリエーションを担当していて、対面でのレクリエーションは子どもの様子が全部見えるから子どもが楽しんでいるかどうかがわかりやすいんですよね。でもオンラインだと、子どもの顔しか見えないし、パソコンやスマホのマイクをオフにしてもらっているから子どもの声が聞こえなくてテンションがわかりづらいっていうのがありますね。
小林:確かにね。私はオンラインだとしゃべるのが難しいなって思います。対面であればあっちで会話して、こっちで会話してっていうのができるけど、オンラインだと常に1対1の会話になるからリーダーも子どももしゃべりづらいなというのは感じてます。
道方:ほんとオンラインって難しいんよね。対面でやってたらその場にいる子どもがプツンって消えることは無いんですよ。でもオンラインだとネット環境の関係で、子どもの存在が突然消えてしまいます。いないっていう概念が出てくるのが難しいですね。
森本:やっぱり対面と比べるとオンラインは難しい点がたくさんあるんですね。
コロナ禍にある子どもが直面している現状とは
森本:まずは増田さんにお聞きします。増田さんが考えているラーニングコンセプト(スクールで子どもたちに何を学んでほしいか)には「つながり」という言葉が含まれてますよね。この「つながり」という言葉に至るまでに、コロナ禍における子どもの直面してる現状を考えたと思うのですが、具体的にはどのようなことを考えたのでしょうか?
増田:はい。自分は子どもたちが直面している現状に対して、2つの仮説を立てました。
1つ目は、子どもたちが社会とつながる機会が減少しているのではないか
2つ目は、これからの世の中ではオンラインで「つながり」を作る力を身につけることが求められるのではないか
というものです。
1つ目の子どもたちが社会とつながる機会が減少しているのではないかというのは、コロナの影響で社会体験や友人とのコミュニケーションが容易ではなくなっていると考えられるからです。このような子どもたちの現状が各種調査から明らかにされています。
2つ目の、これからの世の中ではオンラインで「つながり」を作る力を身につけることが求められるのではないかというのは、たとえコロナが収まったとしても、完全に以前の状態に戻るというのではなく、アフター・コロナにおいてはコミュニケーションや学びのあり方が大きく変化することが予想されているからです。そんな環境に適応するため、子どもたちはオンラインで「つながり」をつくる力を身につける必要があるのではないかと考えられます。
現状に対するSSOでのアプローチ
森本:今話していただいた「子どもたちが直面している現状」に対して、SSOではどのようなアプローチをしていくのでしょうか?道方さん、お願いします。
道方:わかりました。
1つ目の社会とつながる機会の減少に対して、「アドベンチャーハイク」という魅力的なプログラムを提供したいと考えました。「アドベンチャーハイク」を通じて、子どもたちがまだ見ぬ人とつながるということを体験し、刺激や感動を感じてもらえたらと思います。
2つ目のオンラインで「つながり」をつくる力の獲得に対して、オンラインならではのコミュニケーションを子どもたちに体験してもらいたいと考えました。対面と違い、オンラインでは音声以外の情報が伝わりにくくなっています。限られた情報の中で、子どもたちには持ちうる感覚機能をフルに使って、画面の向こうの相手とのつながりを感じてもらえたらと思います。
SSOの試練を作るのに気をつけていること
森本:次は小林さんにお聞きします。SSOで試練を作るとなると、まず子どもが面白いと思ってくれるかどうか、ということに気をつけていると思うのですが、その他に何か気をつけていることがあれば教えて下さい。
小林:今言ってくれたように、試練が子どもにとって面白いかどうかというのはもちろん大事にしてて、あともう1つ、今回のSSOでは「つながり」を作っていってもらえるようにというラーニングコンセプトがあるから、試練を通してこのラーニングコンセプトを実現できるかというのにも気をつけてます。具体的には、人とコミュニケーションをとったりとか、相手のことを知ったりとか人間関係を作ることにつながるような試練を作るってことに気をつけてます。
面白いだけじゃなくて、子どものためになる試練になっているか
ということを意識して試練を作ろうと思ってます。
森本:なるほど。試練もただ面白いだけじゃなくて、SSOのキーワードである「つながり」を作るために重要な要素となっているんですね。
SSOに向けての意気込み
森本:最後に、皆さんSSOに向けて意気込みをお願いします!
増田:昨年は1年生であまりプログラムには関われなかったけど、今年は2年生になってちゃんとスクールの運営に携わっているので、しっかり関わって良いものにしたいと思ってます。自分はラーニングコンセプトを考える役をもらってるんですけど、ラーニングコンセプトを考えるのってめっちゃムズいんですよね。今はいろいろな壁にぶつかっているけど、それを乗り越えた先にめっちゃ達成感が得られるのかなあと思っています。
SSOがどれだけ良いものになるかは今どれだけ頑張れるかだと思うので、今一生懸命頑張ってます。
小林:広島国際青少年協会にとってはサマースクールをオンラインで開催するのが初めてで、子どもたちにとってオンラインでのサマースクールは初めてで、そして遠隔地から参加してくれる子どもたちにとってはサマースクール自体が初めてかもしれないと、今回のスクールは、期待と不安が入り交じる、いろんな初めてが詰まったものになるなって思います。さらに、私にとっても2年生にあがってプログラム制作に携わるようになってから初めてのスクールです。初めてのことは記憶に残るからこそ、子どもたちの期待に答えられるスクールにしたいと思ってます!
やっぱり今回も参加してよかったな、次も参加したいなと子どもや保護者の方に思ってもらえるようなスクールを作りたいです。
道方:僕はスクールの企画者、スクールを企画しているチームのチーフ、個人としての3つの思いがあります。スクールの企画者としては、企業が開催するオンライン企画に参加する度に「自分たちのSSOはこれには負けねえ」って考えてる(笑)。チーフとしては、スクール作りを後輩たちが頑張れるようにして、みんなでスクール作ったぞ!って乾杯できるようになったらいいなあ、みたいな。個人としては、僕が自分の手で作りあげたと思えるスクールはSSOが2つ目で、前回のスクールでは自分としてやり切ったとは言い切れない気持ちが残ったので、今回のスクールはしっかりと最後まで作り上げたいと思ってます。
何年か後、いつのスクールが良かった?って聞いた時に
「2020年のサマースクールが1番良かった!」って言ってもらえるようなスクールにしたいですね。